バリアフリーで安心生活 |
お年寄りの身体は、こんなに大変なのです。 |
お年寄りにやさしい住まいづくりのポイント |
床 |
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・足腰が弱り、運動機能が低下するためちょっとした段差・じゅうたんのめくれ・電気のコード等の障害物にもつまずきやすくなります。 |
・段差をなくすことはもちちろん転倒時の衝撃吸収性に優れた床を選びましょう。
また、車いすの使用に備えて傷つきにくくお手入れしやすものをお薦めします。 |
・視力が低下する為、若い人より文字が見えにくくなるとともに、暗いところが見えにくくなってきます。
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・自然の光がたくさん取り込めるように大きな窓を設置しましょう。
・廊下やトイレの照明をコントロールできるようにし、夜間は常夜灯にするなどの小さな工夫にすることも大切です。
・スイッチは大きく操作しやすいものを。 |
・手足などの筋力・握力が弱わまる為、丸いのぶが廻しにくくなってきます。 |
・開けやすく十分な開口巾を取り、引戸にすると開閉が楽になり通りやすくなります。 |
階段・廊下・玄関などへの手摺り取付 |
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・歩行、段差の昇り降りが困難になり、階段の踏み外しが多くなり危険です。
夜点灯時 |
・手摺りは途中で切れ目のないように、つかみやすい身体に合わせた手摺りを設置してください。
・身体のバランスを保ちやすいよう階段の勾配は緩やかに、段差は小さく、踏み外しを防ぐために、踏み面は広く取ります。
・直線階段は一気に転落する危険性が高いのでU字階段にして途中踊り場をもうけます。
・吹き抜け階段にして2階からの自然採光を採り入れ段差がわかりやすいよう明るくしておくことも大切です。
また、窓の設置が不可能な場合、必要な時必要な明るさで自動に点灯する踏み板一段一段にライトを内蔵したものを設置することで夜間の踏み外しの心配も少なくなります。(左写真) |
・階段ばかりではなく、玄関での動作にも普段何でもないことがお年寄りには、とてもたいへんな動作だったりするのです。 |
・玄関での上がり框での上下の移動が安全にできるよう手摺りを設置します。
・靴の履き替えがラクにできるようj収納も兼ねたベンチを設けるのも負担を少なくすることができます。 |
バスルーム |
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・立つまたぐの動作がつらくなり、不安定な為、転倒しやすくなります またタイルだど湿気により滑りやすくかなり危険です。 |
・またぎやすい高さの浴槽(床から浴槽の縁まで350mm〜450mm)。
浅めの膝を曲げても端に足が届くくらい)が摘当です。
・滑り止め防止の為、滑り止めマットの利用をお薦めします。 |
・触覚や痛み、温度などの認識が鈍くなる為、火傷しやすくなります。 |
・操作しやすい水栓・シャワーは操作しやすものを選びましょう。
注意したい温湯調節もラクに調節できるものを選びましょう |
・お年寄りばかりでなく私たちにも冬場のお風呂は耐え難いものがあり、急激な温度差は脳や心臓に負担をかけ脳卒中を引き起こしかねません。 |
・温度差を解消するため浴室の床暖房や暖房付換気乾燥機などのシステムを取り込みことにより身体を温度差から守ります。心臓に負担を掛けたくないのなら半身浴で活用するバスチェアーなどもお薦めです。 |
・ 浴室での家庭内事故の48%は浴室で起こっています。
無防備な裸であること、ひとりで利用することを考えると、安全性に配慮しなければなりません。
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・いつ何が起きるかわかりません。万一に備えて緊急通報ブザーを設置するなど安全対策に心がけましょう。 |
トイレ |
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・足腰の衰えから排泄動作が負担になったり、トイレの回数が増えます。自尊心を保つ上でもトイレの用は、自分ですませたいと望んでいます。
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・寝室の近くにトイレを配置することはもちろん、足腰の負担が少ない洋式トイレを設置しましょう。
・また便器も暖房や洗浄・ 乾燥機能付きのものが衛生的で良いと思います。
・床材など掃除がしやすく常に清潔に保てるような材質の床を選ぶとお手入れしやすいでしょう。
・夜間何回も起きるお年寄りには、センサー付きトイレで、電気の消し忘れもなくて便利に使うことができます。
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・段差のない出入口にしましょう。 |
・出入り口の段差解消はもちろん、引き戸で、もし車椅子を利用する時にことも考えて間口幅をできるだけ十分に用意しておいたほうが良いでしょう。
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